アイオワ州ウッドワードの農家ストルーブさんは昨年より数千ドル多い燃料費の支払いを強いられる見込みだ。アイオワ州ウッドワードの農家ストルーブさんは昨年より数千ドル多い燃料費の支払いを強いられる見込みだ。

 ガソリン価格が上がっている。電気料金もだ。そしてディーゼル燃料(軽油)価格は直近で過去最高を記録した。中間選挙まで1カ月を切る中、米国民はエネルギー価格の上昇による多方面からの圧迫に直面している。

 コスト上昇の大部分は、米国のイランとの戦争によって引き起こされている。多くの有権者は、11月に投票所に向かうにあたり、エネルギー価格が最も気にかかっていると述べている。

 ディーゼル価格は共和党員にとって特に懸念材料だ。トラック輸送と農業はいずれもディーゼルに大きく依存している。ディーゼル価格が上昇すると、ディーゼルで動く車両によって配送や栽培が行われる商品や食品のコストも上昇し、米国の消費者に対する影響が生じる。世界的な燃料ひっ迫により、ディーゼル価格はここ数週間で過去最高水準に急騰した。全米自動車協会(AAA)によると、3日の時点でディーゼル価格は1ガロン=6.36ドルと、1年前の3.70ドルから上昇した。

 アイオワ州などでは、エネルギーコストの上昇が政治的力学を変化させている。同州では、最近の世論調査で民主党上院候補のジョシュ・トゥレック下院議員と共和党候補のアシュリー・ヒンソン下院議員が激戦を繰り広げているほか、知事選や複数の下院選も接戦となっている。

 同州ウッドワードの農家エイダン・ストルーブさん(23)は、約500エーカーにわたりトウモロコシ、大豆、アルファルファ、オーツ麦を生産する家族経営の農場を運営している。7台のトラクター、2台のセミトレーラートラック、1台のコンバインで費やす年間の燃料費は、2025年には約1万1500ドル(約180万円)だった。今年は1万8000ドルかかる見込みだ。

 ディーゼルコストの上昇を補うため、ストルーブさんは、収穫期が始まる中で何も壊れないことを願いながら機器のメンテナンスを見送っていると述べた。地元顧客への干し草の出荷を減らし、友人と会う頻度も少なくしているという。また、年間の損失を補うため、副業として住宅建設の仕事もしていると述べた。

「ただ耐え抜き、より懸命に働かなければならない」とストルーブさんは述べた。「そのため家族やその他すべてに使える時間が少なくなる」

 熱心な共和党支持者であるストルーブさんは、今秋は共和党に投票すると述べたが、友人の一部は棄権するか民主党に投票するという。ストルーブさんは、州のガソリン税引き下げを支持していることを理由に、知事選では民主党のロブ・サンド氏でなく共和党候補のザック・ラーン氏を支持すると述べた。この減税がアイオワ州民にとって足元での救済となり、ラーン氏の方がアイオワ州の農家をよく理解していると考えているという。