スタバ元CEOハワード・シュルツが
「フラペチーノの商品化」に反対したワケ

 例えば、トヨタの有名な「カイゼン」。これは製造の現場で「ここが不便」「この工程はムダ」という反対意見や異論を積極的に集め生産性向上につなげる考え方です。

 小さな反対意見を丁寧に吸い上げて、それをシステム化したことが成功の要因だったわけです。

 スターバックスの人気商品「フラペチーノ」は、開発・導入当時、CEOだったハワード・シュルツから反対・懸念の声があがりました。

 理由は、「スターバックスはコーヒーの会社であり、フラペチーノのような甘い飲み物はブランドの本質から外れるのではないか」というものでした。

 でも、社員の提案・テストをきっかけに発売したところ、ご存じのようにブランドを代表する人気商品になりました。

抹茶のフラペチーノPhoto:PIXTA

 また、ダイソンのサイクロン掃除機も、周囲からの反対意見が多い中、紙パックなし、中のゴミが見えるという画期的なアイデアを採用して大成功を収めました。

スタバ元CEOが「フラペチーノの商品化」に反対した意外な理由『質問の魔力 「よい質問」がすべてを解決する』(河田真誠 著、アスコム、税別1630円)
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 当初はサイクロンのように紙パックがない掃除機は売れない、吸い取ったゴミをわざわざ見たい人はいないなどと言われていました。

 反対意見や非常識を排除するのではなく、受け止め、そこからヒットした商品はほかにもたくさんあります。

 反対意見はいってみればそれまでの「固定観念」です。それを突き破ることが大きな成果につながる可能性があるのです。

 そのきっかけが、反対意見の吸い上げです。こうしたときに、「視点を変える質問」が使えます。

 もし反対意見に感情的になりそうになったら、一息ついて、自分の頭の中でこう自問します。

「反対意見のよいところはどこだろう?」
「嫌いの中に好きな部分はないだろうか?」

 よい質問とは「目的につながる質問」です。反対意見の中にある「よい部分」を見逃さないためにも、ぜひ「視点を変える質問」を活用してください。