eスカイの走りは完成度がなかなか高い。目立つポイントこそないが、リラックスして乗れるのが魅力だ。スズキ軽初のアクセル操作のみで加減速をコントロールできるイージードライブペダルも、味付けが自然で扱いやすかった。市街地での運転負荷の軽減に役立ってくれるに違いない。
デザインはキュートな印象。内外装ともSMART/ICONIC/COZYの3つのキーワードをもとに開発したという。エクステリアは洗練、安心感、軽快感を与えるスマートな造形、タイムレスで流行に左右されないアイコニックなイメージで、親しみやすく穏やかな、相棒のようなコージーな意匠を表現している。
外観はフローティングルーフの採用で、クルマ全体の軽快感を演出したほか、ショルダーラインがボディの分厚さを表現。乗員に安心感を与えるデザインとしている。フロントはアッパーグリルがないBEVの特徴を生かした親しみやすい表情。個性的なLEDデイランプが印象的だ。
スズキ初のアプリケーション方式の
“つながるナビ”
インテリアはインパネからドアトリムがシームレスに連続した、乗員を包み込むような造形。大きくフラットなディスプレイと、陶器のようなトレーを融合させた、アイコニックなデザインでまとめている。
装備も充実している。試乗した上級グレードには10.1インチディスプレイオーディオが標準。国内向けモデルで初採用となる大型タイプで、視認性や操作性は申し分ない。その他、2段コンソールトレイや、ステアリングヒーターを備えたレザー調ステアリングホイールなどなかなか豪華。また、ユーザーの操作に応じてシフト操作を音声で案内する機能も搭載している。これは前進後退などの状態を耳でも確認できるため、操作間違いの防止につながる。
EVライフをより快適にするアイテムとしては、スズキ初のアプリケーション方式の“つながるナビ”がある。EVでは目的地までたどりつけるかという不安がつきものだが、同ナビは交通状況だけではなく、車両の電池残量なども考慮したルートを提案してくれる。だからちょっとした遠出でも安心して使うことができる。
車内には100V/1500WのAC電源コンセントも用意。EVで課題となる暖房での航続距離の影響を抑えるため、車内暖房はダイレクトヒートポンプを採用している。
eスカイは日常生活における軽自動車の使われ方を徹底的に研究した新感覚BEVである。いままでの軽自動車と同じように、気軽に安心して使えることを大切に考えて開発されていることがヒシヒシと伝わってきた。正式デビューが楽しみである。
(CAR and DRIVER編集部 報告/岡本幸一郎 写真/山上博也+スズキ)








