「e SKY(スカイ)」スズキHPより
スズキは10月6日、同社初の軽電気自動車(軽EV)となる「e SKY(スカイ)」を発売する。折しも7月、中国BYDが日本向けに開発した軽EV「RACCO(ラッコ)」で、軽自動車市場に参入した。軽自動車の雄、スズキはそのプライドをかけて迎え撃つことができるのか。(佃モビリティ総研代表 佃 義夫)
スズキ初の軽EV「eスカイ」は
中国BYD「ラッコ」を迎え撃つか
「本当にお客さまに必要な価値は何か。本当に必要な機能は何か。お客さまにとっての『ちょうどいい』とは何か」
スズキが同社初となる軽EV「e SKY(スカイ)」の発表直前に技術戦略説明会を開いた際、鈴木俊宏・スズキ社長は集まった報道陣にこう語り掛けた。「eスカイこそ、ちょうどいいEVになる」――。
世界的にクルマの機能は多様化し、複雑になっている。その結果、「5年前に比べて新車価格は50%以上も上昇し、車両重量は10%も重くなっている」(同)
だからこそスズキは「小・少・軽・短・美」の理念を徹底することで、クルマの機能を最小限に抑え、1グラム単位で軽量化を追求し、価格も抑えていくことが使命だと改めて強調したのだ。
折しも7月末、中国BYDが日本向けに開発した軽EV「RACCO(ラッコ)」の値段は214万5000円~と衝撃を与えた。国内の軽乗用EVの最安値だ。国の補助金15万円を適用した実質価格は199万5000円となる。BYD Auto Japanの東福寺厚樹社長は多数のマスコミを前に、「多くの皆さまにとってお求めやすい価格を実現した」と胸を張った。
軽乗用EV市場は、三菱自動車の「i-MiEV(アイ・ミーブ」」が先駆けとなり、日産自動車と三菱自の共同開発車が先行した後、ホンダも参入。BYDは後発にもかかわらず、日本独自の軽市場に殴り込みをかけてきたのは一目瞭然だ。
こうした状況下、満を持して軽自動車の雄、スズキの登場である。では、端的に言おう。スズキのeスカイがBYDのラッコに比べて圧倒的に勝っている点と、もしかしたら負けているかもしれないと思わせる点は、いったい何であろうか?







