今回試乗した4つのランドクルーザー。前から「300」「FJ」「250」「70」の順 写真提供:トヨタ自動車
1951年に登場した「トヨタ・ジープBJ型」を起源に、ステーションワゴン、ヘビーデューティ、ライトデューティの3軸で進化し続けてきたトヨタ自動車「ランドクルーザー」。ラインナップとしては、「70」「250」「300」に、今年新たに「FJ」が加わった。トヨタはこれらを“ランドクルーザー群”と呼ぶ。外観、内装、ハンドリング、乗り心地などクルマのすべてにおいて違いがある4モデルだが、オフロード走行してランクルの存在意義を再確認できた。(ジャーナリスト 桃田健史)
継承と進化の中で、「守るもの」と「変えてきたもの」
ランドクルーザーの始まりである「トヨタ・ジープBJ型」(1951年登場)に対してトヨタ自動車が求めたことは、「壊れないこと」「道なき道を進めること」、そして「修理しやすいこと」であった。
その後の75年間、ランドクルーザーは世界各地で愛されているが、その中でトヨタがずっと変わらず守ってきたことがある。
それは、TRUST(信頼)だ。
TRUSTを継承し進化させるためには、さまざまな生活シーンや走行シーンに応じて、ランドクルーザーのサイズ、パッケージ、パワートレイン、サスペンションなどのハードウエアを変えることが必要であり、それらを踏まえて操縦安定性、快適性、安全性能、
結果的に、ランドクルーザーには複数の系統が生まれることになった。
一つ目が、働くクルマとしての70系バンとして続く「ヘビーデューティ」。
二つ目が、70系バンから85年に70系ワゴンとして枝分かれし、90年代以降に90系、120系、150系(ランドクルーザープラド)、そして250へと進化した「ライトデューティ」だ。
そして三つ目が、67年の55型、80年の60系、89年の80系、その後の100系、200系、現在の300系へとつながる「ステーションワゴン」だ。
新登場の「FJ」はライトデューティからの新たな枝分かれだ、とトヨタは定義する。
さらに言えば、歴代ランドクルーザーは近年の旧車ブームもあり中古車市場で人気が高く、街中では広いモデル世代の実に多様なランドクルーザーを見かけるという状況にある。
このように、ランドクルーザーは継承と進化の過程で「さまざまなランドクルーザー」が市場で併存するという、世界的に見ても極めて珍しい自動車モデルだといえる。
そのため、トヨタではさまざまなランドクルーザーを「ランドクルーザー群(ぐん)」という大きなくくりとして捉えるに至った。
ランドクルーザーの系譜。トヨタのプレゼンテーション資料 Photo by Kenji Momota







