東大生は生成AIに「当たり障りのない答え」を言わせない!「自分の弱点」をあぶり出す質問とは?Photo:PIXTA

偏差値35から東大に逆転合格した西岡壱誠氏が、自らの経験と東大生1000人への調査をもとにした著書『知識と思考力がいっきに身につく 東大式インプット大全』(アスコム)を上梓しました。その内容を一部抜粋してお届けします。今回のテーマは「AIに反論させる方法」。生成AIに質問を投げると、ユーザーを褒めたり、肯定したりする答えが返ってくることが多いです。優れた頭脳を持つ東大生は、無難なやりとりを避けて成長するために、生成AIをどう使っているのでしょうか?(株式会社カルペ・ディエム代表 西岡壱誠)

自分の意見の弱さは、自分では見えない

 AIを「先生」として使う人は多いでしょう。質問をし、答えをもらうと、なんとなく勉強になった気になります。

 しかし、AIの本当の価値は「先生役」ではありません。「反論役」として使ったときに、大きな役割を果たしてくれます。

 東大生は、自分が考えた意見、書いた文章、立てた仮説をAIに見せて、「これに反論してください」と頼んでいます。すると、自分ひとりでは絶対に思いつかなかった反対側の視点が、いくつも返ってきます。つまり、視野が広がるわけです。

 人は、自分の考えに無意識のうちに肩入れします。書いた文章を読み返しても、「いいことを書いた気」になってしまいます。仕事の企画書やプレゼン資料、ブログの記事、SNSの投稿。発信する前に「反論される側」に立ってみないと、いざ人前に出したときに、思わぬ角度から指摘を受けて立ち往生することになります。

 ここで、AIは最強の反論役になります。気を遣わず、忖度せず、いくらでも反対意見を出してくれます。とにかく客観的であり、かつ何度でも、何時間でも付き合ってくれます。

「最も鋭い反論を3つ」と頼む

 自分のアウトプットをAIに見せるときには、「最も鋭い反論を3つ書いてください」とお願いしてみましょう。

 ポイントは、「最も鋭い反論」と指定することです。ただ「反論して」と頼むと、当たり障りのない意見しか返ってきません。「読者がいちばん引っかかりそうな反論」「論理の最大の弱点を突いた反論」「ベテランの専門家から出そうな反論」と強度を指定すると、AIは本気で考えてくれます。

「3つ」というのも大事です。1つだけでは、たまたまの指摘で終わるかもしれません。3つ並べさせると、その中に必ず、自分が見落としていた本質的な弱点が含まれてきます。

 視点が増えた分だけ、新しい発見があるのです。