ボルボのホーカン・サムエルソン最高経営責任者(CEO)PHOTO: HENRY TAYLOR FOR WSJ
スウェーデンの自動車メーカー、ボルボ・カーは中国企業が所有し、米国に工場や資材販売網を持つ。 地政学的な分断をまたぐことには慣れている。
だが同社は現在、これまでで最大の綱渡りに挑んでいる。 何年もの苦難を経たうえ今後もさらなる痛みが予想される中、ボルボの業績回復は、中国資本であることと米国の消費者の両方を取り込む新世代の車種にかかっている。議会が中国製自動車の禁止法案を審議している中であってもだ。
最近のインタビューで、ホーカン・サムエルソン最高経営責任者(CEO)はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に対し、ボルボは筆頭株主である吉利汽車(ジーリー) と部品を共有することでコストを下げる意向だと語った。一方、西側諸国で販売される車が中国からアクセスされないよう保護する考えも示した。
――今後の車種では、貴社の所有者である吉利汽車との機械部品の共有が増える一方、中国と西側諸国でソフトウエアを変えるとのことだが、どのように実行するのか。
当社の中国向け車種は、より吉利汽車ベースのものになる。 一方、欧州と米国では、現地で開発した西側のソフトウエアシステムを使う。
だが機械部品について、なぜ共有がいけないのか。欧州の車と中国の車で、同じブレーキキャリパーや同じエアコンコンプレッサーを使ってはいけない理由があるだろうか。 そうした共通部品を見つけられれば、ハードウエアのコストを下げられる。
――その中国製ブレーキキャリパーは、米国でも使われる可能性があるのか。
その通り、十分あり得る。 だが当社はその点について完全に開かれた姿勢を取り、情報通信技術・サービス(ICTS)規制を決して脅かすことはない(同規制は米商務省が2025年に導入した規則で、自動車における中国製ソフトウエアと通信技術の使用を制限するもの)。
――中国資本の自動車メーカーに対するそうした規制について、適用除外をどのように得たのか。







