忙しい毎日のなかで、日常的に加工食品や惣菜などの市販食品を利用する人も多いだろう。そんなとき、「食品表示」を読めるようになれば、自分の食生活を「見える化」する大きな助けになると管理栄養士の星穂奈美さんは言う。特に「栄養成分表示」と「原材料名」の2つに注目すると、商品の「本当の姿」が見えてくる。見るときのポイントを教えてもらった。(本稿は書籍『疲れやすいオトナ女子を救う あなたの食習慣を変える100の提案』を一部抜粋・加筆し編集したものです)

食品選びPhoto: Adobe Stock

食品表示は健康維持の助けになる

 スーパーやコンビニの店頭で目を引く美味しそうなパッケージ写真や、「低糖質」「体にやさしい」といったキャッチフレーズ。これらは商品の特徴をわかりやすく伝える一方で、具体的な中身までは教えてくれません。
 そこで頼りになるのが、パッケージの裏面などに記載されている「食品表示」です。その中でも特に確認したいのが「原材料名」と「栄養成分表示」。これらに注目するだけで、健康的な食生活の助けになります。

「原材料名」は最初に書かれているものをチェック

 食品の原材料表示の欄は、使用されている割合が多い順(重量順)に記載するという明確なルールがあり、「食品の正体」を知るヒントになります。

 例えば「チョコレート」の場合、原材料の欄の先頭に「カカオマス」と記載されていれば、主原料がカカオということになります。市販のチョコレートには、砂糖が先に記載されている(多く使われている)ものもありますが、カカオポリフェノールなどの抗酸化作用を期待するなら、砂糖よりも先にカカオマスが記載されているものを選ぶのが賢い選択と言えるでしょう。
 チョコレート全てが体に悪いわけではなく、選び方しだいで健康的に楽しむことができるのです。

「栄養成分表示」で摂取栄養量を把握する

 栄養成分表示は、通常「エネルギー(キロカロリー)」「たんぱく質(g)」「脂質(g)」「炭水化物(g)」「食塩相当量(g)」の順に5項目が記載されています。
 数値を確認する際は、以下のポイントを意識してみましょう。

●「1食あたり」か「100gあたり」か、「単位」を確認する
 まず、表示されている数値が「1食あたり」や「1包装(1袋)あたり」なのか、「100gあたり」「1枚あたり」なのかを見ます。1枚あたりのカロリーが低く見えても、袋に入っているものを全て食べてしまうと過剰摂取になるケースがあります。「100gあたり」の記載でも、実際に食べる量が200gであれば成分も倍になりますので、重量の確認は欠かせません。

●目的に応じて項目(栄養素)に注目する
 筋肉づくりやたんぱく質の補給を目指すなら「たんぱく質」、減量や血糖値の急上昇を気にするなら「炭水化物(糖質)」、むくみや血圧を意識するなら「食塩相当量」を確認するとよいでしょう。
 数値を見比べるだけで、似たような惣菜や加工食品などの中からより目的に沿った食品を選び出せます。例えば血圧が高い場合は、より食塩相当量が少ない商品を選ぶなど、表示をチェックすることで健康管理がしやすくなり、自分に合った食品を選択できるようになるでしょう。