「健康のため」「野菜不足を感じたとき」など、日常的に野菜ジュースを取り入れている人も多いのではないだろうか。けれど、市販の野菜ジュースは「どれも同じ」ではない。選ぶときのポイントは「糖質」「塩分」「食物繊維」。管理栄養士の星穂奈美さんに解説してもらう。
(本稿は書籍『疲れやすいオトナ女子を救う あなたの食習慣を変える100の提案』を一部抜粋・加筆し編集したものです)

野菜ジュースPhoto: Adobe Stock

「糖質」に要注意。「果物ブレンド」の落とし穴

 市販の野菜ジュースを選ぶとき、まず注目したいのが「糖質」の量です。
 リンゴやオレンジなどの果物がブレンドされた商品を見たことはありませんか? それらは、飲みやすくするために果物の甘味が含まれているぶん、果物由来の糖(果糖)により糖質の含有量が多くなる傾向にあります。

 健康のためと思って野菜代わりに摂ってしまうと、気づかないうちに糖質過多となって、血糖値の上昇やカロリーオーバーを招く原因になってしまいます。
 糖質やカロリーが気になる方は「野菜100%」もしくは「低糖質」のものを選び、パッケージの「栄養成分表示」をチェックして、糖質量を確認することが大切です。

知らずに摂ってしまう「塩分」のリスク

 糖質と並んで気をつけたいのが「塩分(食塩相当量)」です。例えばトマトジュースの中には、食塩が添加されているものがあります。

 わたしたち日本人は、ただでさえ日々の食事から塩分を摂りすぎる傾向にあります。塩分の過剰摂取は血圧上昇の原因となるため、毎日の習慣として飲むのであれば、「食塩不使用」や「食塩無添加」と明記されているものを選ぶのがよいでしょう。
 ただし、野菜そのものにも微量のナトリウムが含まれているため、食塩無添加であっても塩分が完全にゼロというわけではないことは覚えておきましょう。

期待しすぎは良くない?「食物繊維」

「1日分の野菜を使用」といったキャッチコピーを見ると、生の野菜を食べるのと同じだけの栄養素が摂れると思いがちです。しかし、実はジュースに加工される過程で、失われてしまう栄養素も少なくありません。

 その代表が「食物繊維」です。特に、便通を促す働きのある「不溶性食物繊維」は、ジュースの口当たりを良くするために搾りかすとして取り除かれてしまうことがほとんどといわれます。
 水溶性食物繊維はある程度残りますが、生の野菜から摂取できる総量には及ばないことがあります。また、ビタミンCなども製造時の加熱処理などによって減少してしまいます。

「ジュースを飲んでいるから野菜は食べなくても大丈夫」と過信せず、あくまで食事の補助として捉えることが大切なのです。