トヨタ自動車会長の豊田章男氏 Photo:JIJI
トヨタ自動車の豊田章男会長は、指摘を受けた社員が口にしがちな「ある言葉」をNGワードに挙げた。一見まじめな言葉の何が問題なのか。心理学の研究と豊田氏の発言から、仕事を本当に変える方法を明らかにする。(イトモス研究所所長 小倉健一)
豊田章男が
NGワードにした言葉
注意を受けると、素直に頭を下げる人がいる。言い訳はしない。「次から改めます」とも言う。上司から見れば、扱いにくい部下ではない。
ところが、トヨタ自動車の豊田章男氏は、こうした場面でよく使われる、ある言葉を「NGワード」の1つに挙げている。
2021年11月、「第56回オールトヨタTQM大会 特別企画『品質の豊田章男塾』」で、「日頃感じているNGワード」を問われた豊田氏は、何かを指摘したときに、社内から繰り返し返ってくる言葉があると明かした。
反論するわけでも言い訳するわけでもない。むしろ本人は、悪かったと思って口にしているはずの言葉だ。それなのに、なぜ豊田氏はその言葉をNGとしたのか。
たとえば、急ぎの見積書で古い単価を残してしまった社員がいるとする。前回のファイルを複製し、品名や数量は直した。ところが、単価欄の一部を以前のまま残してしまった。本人は指摘を受け、金額を直して送り直す。そして「次は間違えないようにしよう」と思う。
ここまでは何もおかしくない。では、ミスを指摘された人が、つい口にしてしまう「NGワード」とは何なのか。







