「昔はよく会っていた友人から、最近は誘われなくなった」。年齢を重ねるにつれて、そんな寂しさを感じる人もいるでしょう。仕事や家庭の事情で忙しくなり、気づけば何年も連絡を取っていない。しかし、友人関係を大切にしようとするあまり、かえって人付き合いが負担になってしまうこともあります。では、年をとって「誰からも誘われなくなる人」は、無意識に何をしているのでしょうか。『人生は気づかぬうちにすぎるから。』の著者クリス・ギレボー氏が、友人関係を長く続けるためのヒントを語っています。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

年をとって「誰からも誘われなくなる人」が無意識にしていること・ワースト1Photo: Adobe Stock

関係を大切にしすぎていないか?

「久しぶりに連絡してみようかな」
そう思っても、「こんなに長く連絡していなかったのに、今さら何と送ればいいのだろう」とためらってしまう。

「まずは、連絡しなかったことを謝らなければ」
「また途絶えないように、今度こそ頻繁に連絡しなければ」
そんなふうに考えるうちに、友人とのやりとりそのものが、どこか面倒なものになってしまう。

もちろん、大切な人との関係を維持しようと努力することは悪いことではない。
しかし、友人関係を長く続けるために必要なのは、必ずしも頻繁に連絡を取り合うことではない。

むしろ、関係を大切にしようとするあまり、自分で負担を増やしてしまうこともある。

年をとって「誰からも誘われなくなる人」が、無意識にしてしまいがちなこと。
それは、友人関係を維持しようと、頑張りすぎることだ。

友人とは「連絡は途絶えていい」と取り決めておく

気軽に連絡できる関係を続けるためには、どんな考え方が必要なのだろうか。

そのヒントになるのが、次の言葉である。

 長いあいだ相手への近況報告をしていないと、次第に不安を感じるようになることがある。不安は罪悪感に変わり、結局は、あいだが空いてしまったことに対する長文のお詫びから始まる返信を送ることになる。
 この状況に対処するいい方法がある。
 私は友人のジェマと、何年にもわたって、携帯メールを送り合ってきた。連絡は毎日ではなく、ときには数週間、数か月も途絶えることがある。でも、再び連絡を取り合えば、あいだが長く空いていたことが嘘のようにやりとりができる。
 どちらが思いついたのかは忘れてしまったが、あるとき、私たちはこのやりとりに「連絡は途絶えていい」というルールを取り入れることにした。
 お互い、相手が忙しいのは知っている。いくらあいだが空いても、この関係が自分たちにとって重要であることもわかっている。
 同様に、連絡を取ることは、罪悪感からではなく、この関係が大切だからこそ行うべきであることも理解している。
 罪悪感を持たないことを心がけるだけで、楽しいはずのやりとりにまぎれこむネガティブな感情を取り除けるようになる。その後、再び連絡をするときも、長々と謝罪することなく、すぐに楽しい会話を始めればいい。
 ぜひ、あなたもこのルールを試してみてほしい。連絡が途絶えても罪悪感を覚えたりはしないと決めておくことは、友人とあなたが将来も友好な関係を保ち続けるのに役立つものになるだろう。

――『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』より

友人との連絡が途絶えると、「もう以前のような関係には戻れないのではないか」と不安になることがある。
しかし、仕事や家庭の事情が変われば、連絡を取る頻度が減るのは自然なことだ。

大切なのは、どれだけ頻繁に連絡を取り合うかではなく、久しぶりに連絡したときにも、気兼ねなく話せる関係でいられることだろう。

「しばらく連絡できなくてごめんね」と長々と謝るより、「久しぶり! 元気にしてる?」と気軽に声をかけてみよう。

友人関係を長く続けるために、無理をして連絡を取り続ける必要はない。
本当に大切なのは、連絡を途絶えさせないことではなく、途絶えてもまた自然につながれる関係を築くことなのだ。