私はそれを、息子の個性だとわかりつつも、ただ元気にニコニコと登園してくれる、それだけで十分なのに……ともどかしくも感じていた。

 実は30年前、母も同じことで悩んでいたのだ。

保護者の悩みは
いつの時代も同じ

 幼稚園時代のことは、ぼんやりとしか覚えていない。母は、当時の担任の先生のことを「年中の先生は新人さんでちょっと心配だった」「年長さんの先生はベテランで安心だった」といっていたが、私の脳裏に焼きついているのは、おそらく年中の頃の先生。いつも、私を優しくひざの上で抱っこしてくれていた。

 私の記憶のなかの幼稚園は、大好きなお友達と先生がいる、楽しい場所。その後の小学校生活もエンジョイしたし、今もこうして生きている。子どもって、案外そんなものなのかもしれない。

 祖母は、小学校の入学式の直前に亡くなった。私はお通夜のために、入学式をお休みした。今思うと、祖母が「入学式の日に私と一緒にいたい」と願ってくれていたのだろうか。

 途端に母のことが心配になる。今こうして母が生きているのは、幸せなことなんだ。いつも元気ではつらつとしているから、つい忘れてしまう。早く新型コロナウイルスのパンデミックが終わり、家族で気兼ねなく集まることができる日が来ますように。

 そして息子には、無理をさせず心配しすぎず、「うちの息子は大丈夫」と信じよう。こんなにも大切に想ってくれていた母に、ありがとうを言いたい。

幼稚園の連絡帳は
70年も前から存在した

 これは以前、母の連絡帳を読んだ私が、自分と息子とのあまりのシンクロぶりに驚き、心のままに綴った記事だ。当初掲載したnoteでは、現在進行形でお子さんの登園しぶりに悩む保護者の方から、すでに子育てを終えたご年配の方、親元をはなれて暮らす20代の方まで、幅広い世代から反響をいただいた。

 そこで、ふと思った。そもそも連絡帳は、いつからこの世に存在しているのだろう?と。