「より良い教育水準・教育環境で子どもを育てたい」と思う親は多い。しかし、住んでいる都道府県単位でも教育水準が異なることをご存じだろうか…?そこで、ダイヤモンド編集部では、文部科学省が毎年発表する「全国学力・学習調査」の結果をもとに、「子供の学力が高い都道府県ランキング」を作成し、全国の小中学生の国語と算数・数学における学力の差に迫った。また、この結果を教育研究者である阿部昇氏に見ていただき、解説してもらった。どの都道府県に住んでいても家庭内の教育環境を改善できるポイントについても紹介しているので、ぜひご覧いただきたい。(解説/秋田大学大学院教育学研究科・特別教授 阿部 昇、構成/ダイヤモンド編集部 加藤桃子)
「全国学力・学習状況調査」では、小学6年生と中学3年生が対象となる。教科は小学校では国語と算数、中学校では国語と数学である。毎年行われる調査だが、昨年はコロナ感染の影響で中止となったため2年ぶりの実施となった。
その結果が先日公表されたが、小中の国語と算数・数学を通じて、石川県・秋田県・福井県の3県が上位に位置している。これは、前回までの調査結果とほぼ同じだ。その3県の他に今回は、東京都が小学校3位、中学校4位と好結果を残している。