ボディのしっかり感が印象的。
走りはもちろんスムーズ&静粛

 試乗したのは最上級の300プレミアム。インテリアの質感は高く、中央には大きなディスプレイが配されている。操作性は良好。よく使う機能は物理スイッチとされている。装備は至れり尽くせりだ。ヒーター機能を内蔵したステアリングにはチルトに加え、テレスコピック機構付き。運転席はパワーシートなので最適な運転姿勢が決めやすい。これは大きな魅力だ。ブレーキは4輪ディスクブレーキとされているなど、日本車も見習うべき点は多い。ソフトウェアの更新で機能が進化するSDVとして設計されているのも安心材料。OTAにより車両をつねに最新の状態にアップデートできるのはうれしい。

 走りはしっかりとしたフィーリング。とくにボディの剛性感は特筆レベル。とても軽自動車とは思えない。重厚なフロントドア開閉音からも安心感が伝わる。最新のCTB技術が利いてているに違いない。

 パフォーマンスは必要十分プラスα。内燃エンジンを積む日本のスーパートールワゴン勢に比べると静かで滑らかで、もちろん力強い。車重が1230kgとそれなりにあるせいか、乗り心地はやや硬めではあるが、スーパートールワゴンながら操縦安定性も高水準。重心が低いことが効いて、背が高く、幅が狭いクルマを運転しているとは思えない、感覚的には100mmほど車高が低いトールワゴンのイメージでドライビングできる。これには軽自動車の標準よりもひとまわり大きい165/65R15タイヤの採用も効いていることと思う。速さで一番を目指しているわけではないとのことだが、それでも動力性能は優れており、これで不満を覚える人はそう多くはないだろう。

 ラッコは発売2週間で1000台の受注を獲得したという。BYDでは、まずは1万台の販売を目指している。ラッコが軽自動車市場にどんなプラスの影響をもたらすのか注目したい。

(CAR and DRIVER編集部 報告/岡本幸一郎 写真/横田康志朗)