究極の没入体験を実現
霧と風、振動に匂いも

 では、もう少し具体的にオービィの魅力に迫ってみましょう。

 冒頭で「映画館でもなく水族館でもなく、テーマパークでも博物館でもない」と言いました。オービィのなかには本物の動物や昆虫がいるわけではなく、本当の自然はありません。しかし、リアルな映像と演出効果によって、まるでその場にいるかのような感覚にさせてくれる体験型施設です。テクノロジーの進化に感動すると共に、自然の力のダイナミックさを屋内にいながら体験できるところが、最大の魅力です。「究極の没入体験」(長谷川敦彦・セガ クリエイティブディレクター)が、開発側が目指したものだということです。

 館内には12種類の体験をテーマにしたエキシビジョンゾーンがあり、それぞれが入れ替え制になって楽しめるようになっています。

アニマルペディアの白いスポットに立つ。手を動かすと赤い矢印が現れる。大人も楽しめる Photo:DOL

 入口からまず目の前に広がるのが「アニマルペディア」。横18メートル高さ6.5メートルの巨大スクリーンに、等身大でコンピューターグラフィックスによる動物達のシルエットが浮かんでいます。

 映像は2種類で「サバンナ」と「海」。サバンナは6種類、海は5種類の生物が登場します。それぞれの生物には3つずつトリビアが隠されています。それは、スクリーンの前にある白い円形のスポットに立つことで見る事ができます。

 スポットの正面にはセンサーがあり、手を動かすと赤い矢印が現れます。ちょうど、パソコンのマウスを扱っている感覚です。スクリーンに現れた生物をクリックするような感覚で赤い矢印を動かせば、その動物のトリビアを表示させることができます。

「EXHIBITION A 40,000」実際に風も受けるので、本当に空を飛んでいるような感じだ Photo:DOL

「アニマルペディア」の真後ろに位置するのが「EXHIBITION A 40,000」。彎曲した画面に空からの大自然が映し出され、まるで空を飛んでいるような気分になる5分程度の映像です。さわやかな風を実際に浴びながら地球一周を楽しめるところから「40,000」(km)と名づけられています。