現代のゴールドラッシュ、西アフリカが熱いPhoto:Bloomberg/gettyimages

 現代のゴールドラッシュが西アフリカで起きている。

 鉱業各社は近年、先を争うようにこの地域に進出し、史上最高値圏にある金相場から利益を得ようと新たな金山に何十億ドルも投じてきた。

 このブームは資源ナショナリズムの高まりにもかかわらず起きている。現地当局は、利益からより多くの取り分を確保するために、資産を差し押さえたり、企業幹部を拘束したりしている。また、幾つかの産金国はイスラム過激派による反政府活動と戦っており、犠牲者を出している。

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 米調査会社S&Pグローバル・エナジーによると、西アフリカでは2020年以降に少なくとも17の新たな金山が生産を開始し、総投資額は40億ドル(約6300億円)を超えている。今では世界の金生産の約15%をこの地域が占めており、10年前の10%から拡大している。さらに幾つかの金山で既に工事が進んでおり、今後数年以内に生産が始まる予定だ。

「アフリカには、未発見の金がまだたくさんある」と、オーストラリア企業リゾリュート・マイニングのクリストファー・イーガー最高経営責任者(CEO)は語る。同社は紛争が続くマリや、その他の西アフリカ3カ国に資産を持ち、現地でプロジェクトを運営している。

 イーガー氏は「注目が集まっている地域であることは間違いない」と言う。「わが社は現在、コートジボワールでの探鉱プロジェクトの一つで10基の掘削リグを稼働させているが、リグの確保が難しくなりつつある」

 リゾリュートは、コートジボワールのドロポ鉱山開発への5億1600万ドルの投資を今年に入って決定し、このほど建設工事に着手した。2028年に金の生産を開始する見込みだ。

 鉱業会社はリスクの高い地域で事業を展開することがしばしばだが、資源価格の上昇に伴い、アフリカでは政府による介入が顕著に増えている。