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中東情勢の緊迫化が続くなか、金価格は8月下旬に1トロイオンス4700ドル近くまで回復した後、4100ドル台に下落している。安全資産とされる金が売られる背景には、原油高によるインフレ懸念と米金利上昇がある。米国の追加利上げ観測が根強いなか、金相場は今後どう動くのか。6月末以降の値動きを振り返り、先行きを展望する。(三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部主任研究員 芥田知至)
4700ドル目前から4100ドル台へ下落した金価格
中東情勢の緊迫化が逆風に
金相場(現物、出所:LSEG)は、6月30日に1トロイオンス当たり3942.99ドルと2025年11月以来の安値を付けた後、8月25日には4696.18ドルまで持ち直していたが、その後、再び下落し、足元は4100ドル台を中心に推移している。
金がいったん安値を付けた6月末頃からの金相場の動向を振り返る。
6月29日は、米国とイランの協議進展状況についての不透明感を受けて、インフレや市場金利上昇に対する懸念が高まり、金は売られた。米・イランによる攻撃の応酬が続く状況下、トランプ大統領が「イランと30日にカタールの首都ドーハで協議を行う」と発表した一方で、イラン側は否定しており、実現するか不透明感が広がった。
次ページでは、7月から現在までの動きを検証し、金相場の先行きを予測する。








