金・銀・銅高騰で経済合理性を超えた「コモディティ相場」、国家・企業の“生存戦略”となった鉱物資源の確保Photo:picture alliance/gettyimages

量的緩和終了でも
鉱物資源価格は上昇

 コロナショック以降、金融政策における大規模な量的緩和は、商品市場にも大きな影響を与えており、商品価格を押し上げてきた。かつてデフレに苦しんでいた日本は別として、量的緩和は広くインフレ資産価格を押し上げる効果がある。特に米FRBが行った大規模な量的緩和の影響は大きかった。

 その後、コロナショックの影響が一巡して金融市場が正常化する中で量的緩和を終了させる量的引き締めが進行すると、原油などの資産価格は水準を切り下げたが、金や銀、銅やアルミ、錫と言った鉱物資源価格は逆に水準を切り上げている。

 このことは、鉱物資源価格の上昇には量的緩和以外のプラスαの要素が働いている可能性があることを示唆している。ではそのプラスαの要素とはなにか。複数の要素が考えられる。