米人工知能(AI)開発企業アンソロピックは26日、待望の新規株式公開(IPO)に向けた目論見書を公表した。そこに記された財務・規制・法律上のリスクを通読すると、同社が投資家を怖がらせようとしているのではないかと思えてくる。これほど有望でありながら同時にリスクも大きい技術を持つアンソロピックのような企業のIPOは前例がない。こうした矛盾は、300ページを超える目論見書全体に織り込まれており、同社は人類に恩恵をもたらし、人類の最大の問題を解決することができると繰り返し主張している。一方で同社は、AIが「人類に壊滅的あるいは存亡に関わるリスク」を生じさせる可能性があるとも述べている。これは同社のダリオ・アモデイ最高経営責任者(CEO)が公の場で示してきた矛盾であり、同氏は株式を売り出す今こそ、立場を明確にすべきではないか。ある友人が皮肉っているように、同氏は(自社の対話型生成AI)「クロード」に尋ねてみるべきかもしれない。
【社説】IPOという大きな賭けに出るアンソロピック
人類を救うのか、滅ぼすのか。同社の主張に投資家は賭ける覚悟があるか
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