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株主の上に置かれる経営理念
数値目標から脱出する口実
日本企業の経営者と話していると、「株主は大事だが、株主はステークホルダーの一つに過ぎない」という言葉をよく耳にする。株主の上に置かれるのは、往々にして経営理念だったりする。
経営理念は創業者の志であり、会社の存在意義と言われる。株主価値は、経営理念を実現した結果として後から付いてくる。この理屈は、一見、筋が通っている。
しかし、経営理念を最上位に置き、株主価値を相対化した途端、経営者は会社の在り様や経営戦略、ひいては経営メンバーを変えなくてもよい理由を手に入れる。株価が低迷しても、資本効率が同業に劣っても、「経営理念に沿った経営をしている」と言えば済んでしまう。経営理念はある種の免罪符となる。
経営理念には期限もなければ、数値目標もない。しかも、何が経営理念に沿うのかを決めるのは、当の経営者自身である。







