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「愛と執着心で人がほしがっているものをつくる」(株式会社Zaim代表・閑歳孝子)――古川享が聞き出す今を駆けるスマート・ウーマンの本音

林 正愛 [アマプロ株式会社社長]
【第14回】 2013年8月22日
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古川:10年後に会ってどうでしたか。

閑歳:一人ひとりに対して数十分かけて話を聞いてくれました。昼から集まり、終わったときには夜の10時を回っていました。いろいろ話してくれました。結婚しましたと伝えたら驚いていましたが(笑)。

古川:そう思わせたのは何でしょうか。引っ込み思案だったのか、結婚願望がなさそうだったとか。

閑歳:意外だったのかもしれません。まるで浮ついたところがないように見えたのかも(笑)。

古川:小檜山先生からは何を学んだのですか。

閑歳:先生のもとでインターネットを学び、学内SNSをつくりました。そのふたつが自分のベースになっています。

天才プログラマーとの出会い

古川:そのときは、実際にプログラミングをしないまでも、全体のUIとか構造の設計とかを考えていたのですか。

閑歳:はい、機能やUIを考えたり、HTMLを書いたりしていました。でも、大学の友人にすごくできる人がいて、彼が書いているプログラムを見て、私は絶対にプログラマーは無理だと感じました。この道に入っても、一番になれないし、その才能はないと思い、大学後すぐにウェブ業界に行くのは向いていないと思ったのです。ウェブ業界には、プログラマー以外に何の職業があるのかピンときてなかった、というものあります。

古川:プログラムの天才少年みたいな人は確かにいますね。納品に必要な仕様書とか、チューニングとか、コメントの綴りが間違っていたりするけど。ただ、こんなものが人間の手の中から出てくるの、みたいなものを書きますよね。

閑歳:古川さんが感心した天才少年はいましたか。

古川:5人くらいいましたね。ビル・ゲイツもその一人だけど5番目かな。真っ先に思い出すのは、学生のころにアルバイトをしていた新宿のパソコンショップに毎日来ていた小学4年生。家におばあちゃんに買ってもらったパソコンがあって、フロッピーディスクを持って来て、「ちょっとお借りします」と言って店のパソコンでプログラムを書いてました。

閑歳:その子はそれからどうなったんですか。

古川:今はアメリカのマイクロソフトに勤めています。それから「life is beautiful」の中島聡さん。彼は早稲田の高校生のときにアスキーにバイトで来ていて、編集部のパソコンで、立方体を出して回転させて、三角関数を自動的にジェネレートするようなことをしていました。「誤差を計測していましたが、今日は使いものになりませんでした、帰ります」と言って保存もせずに帰ってしまったり。

閑歳:かっこいい(笑)。

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林 正愛
[アマプロ株式会社社長]

りん・じょんえ/BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ、ファイナンシャルプランナー、英検1級、TOEIC955点。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。British Airwaysに入社し、客室乗務員として成田―ロンドン間を乗務。その後中央経済社、日本経済新聞社にて、経営、経済関連の書籍の企画および編集を行う。2006年10月にアマプロ株式会社を設立。仕事を通じて培ってきたコミュニケーション力や編集力を活かして、企業の情報発信をサポートするために奔走している。
企業の経営層とのインタビューを数多くこなし、その数は100名以上に達する。その中からリーダーの行動変革に興味を持ち、アメリカでエグセクティブコーチングの第一人者で、GEやフォードなどの社長のコーチングを行ったマーシャル・ゴールドスミス氏にコーチングを学ぶ。現在は経営層のコーチングも行う。コミュニケーションのプロフェッショナルが集まった国際団体、IABC(International Association of Business Communicators) のジャパンチャプターの理事も務める。2012年4月から慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科で学んでいる。2児の母。

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日本経済の屋台骨を支えてきた製造業が苦しむ中で、さまざまな技術革新が生まれ、グローバル競争の新たな舞台となっているIT業界。いまやあらゆるビジネスがITを抜きにしては、競争力が立ちいかないのが現状だ。男性のイメージが強いIT業界で、実は多くの女性たちが活躍している。IT業界やそれに関わる仕事をして活躍している女性たちに焦点を当てながら、新しい競争の時代のリーダー像を紹介していく。
 

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