先週の総括
先週の日経平均は週初に大きく反発し、週末も大幅高となり、2週間ぶりの週足陽線となった。週初は米国株式市場が大幅上昇したことを好感して200円程度上昇した。その後は薄商いのなか、材料不足で一進一退となった。週末は米国株式がGDPの上方修正を受けて再び大幅高を演じたことを好感して1万3000円台を回復した。結局前週末比3.2%高い1万3072円で引けた。
規模別には、大型株の上昇幅が大きかった。マザーズ指数は前週末比5.2%のプラスと大きく上昇したものの、東証2部指数は同0.3%のマイナスだった。業種別には紙パルプ、保険、ゴム製品などが大きく上昇した。一方で不動産、鉱業、機械は小幅の上昇にとどまった。
今週の予報
印刷業界:印刷部門の不振を
エレクトロニクス部門が補い
「曇」→「曇」
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今週の日経平均は、もみ合いから弱含みの展開を予想する。海外経済の減速により輸出の伸び悩みが続いている。このため減産圧力が強く、年内は景気の後退局面を抜け出せないと判断している。
29日発表の7月鉱工業生産速報は、生産指数が前月比0.9%のプラスとなったが、これは6月に大きく下げた反動に過ぎないだろう。売買代金も8月の中旬から2兆円割れが続き閑散。株価上昇のきっかけがつかめない。