いつもヘアスタイルがばっちり決まっていて、薄いピンク色のリップにときめきを覚えちゃうようなかわいい受付嬢が、実は自炊なんて全然しない人で、夕飯はカップ焼きそばの男性的食生活だった。あるいは、すごく社交的で友達が多そうな男性が実は毎晩コンビニ弁当だった。“食べても太らないんですキャラ”の女子が実はひとりのときにはドライフルーツとナッツしか口にしていなかった…。そんなギャップを知ったら、あなたはどう思うだろうか。
食事記録を見ると、隠された私生活がどうしても垣間見えてしまう。友人や仕事関係の知人から「ダイエットの相談にのってほしい」と頼まれる度に「1週間分の食事記録を見せてもらえれば」と答えるのだが、実際に「それでもぜひ」という人はすごくまれ。50人に頼まれて、次のステップにいくのは1人くらいだろうか。友達特権でアドバイスがもらえるのに、次に進まない理由はこれに尽きる。「えー。食事見られるの恥ずかしい!!」「見せられるような食事じゃない!」…なのだそうだ。
私の場合、他人の私生活を見ることが常になってしまったので、同世代の女子の食事記録が毎食菓子パンだったとしてももう驚かないのだが、ギャップなんていくらでもある。ただ、ダイエット希望の「脱いだらすごいんです」という人の多くは「(食事記録を)見せたらすごいんです」でもあることが多い。「誰にも見られていない」という油断がもたらす食生活の歪みは大きく、確かに見せられないものになりがちだ。だから、あえて自分の食生活を開示して、人に見られる…という緊張感を利用してもらえたら、と思う。
「神様は知っている」ではなくて「自分は知っている」だ。見られてはまずいような食生活をどこかで後ろめたく思っているより、見せたい自分像にあったライフスタイルを送っている方が結果的には気持ちが楽だし生活が心地良い。しかも、それが自己肯定感を高めることにもつながり、ダイエットにありがちなリバウンドと自己嫌悪を撃退することにもなる。
食事写真を多くの人に見せるだけで
みるみる痩せていく!?
ダイエットを成功させたいと思ったら、「ダイエットに成功する自分」という理想像をつくってみることからはじめよう。することはシンプルで実に簡単。フェイスブックやブログなど、自分が使っているSNSに食べた写真をアップするのだ。投稿頻度は高い方がいいが、いろんな兼ね合いがあると思うので、1日1食でも全然かまわない。