『Fortune 100』(グローバル企業の総収入ランキングトップ100)に名を連ねる全企業をはじめ、世界200ヵ国の企業・団体・個人に使われている、ウェブベースのアンケートツールがある。それが「SurveyMonkey」(サーベイモンキー)だ。日本での認知度はまだ低いが、簡単で使いやすいこのツールは、顧客満足度、人事考課、市場リサーチといった様々な調査において、大きな成果を挙げているという。そんな「SurveyMonkey」が日本語サイトを開設し、Orinoco株式会社によるプロモートのもと、日本市場で本格展開を目指すという。来日した同社のデイブ・ゴールドバーグCEOに、同サービスが急拡大している理由と、今後の戦略を詳しく聞いた。果たして、「Survey Monkey」は日本でも大ブレイクするだろうか。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン 小尾拓也)

世界で800万人以上のユーザーを獲得、
『Fortune 100』の全企業が利用するツールとは?

デイブ・ゴールドバーグ(Dave Goldberg)/1994年、音楽関連コンテンツをオンラインで配信するLAUNCH Media Inc.を設立。2001年、Yahoo!による同社買収後、Yahoo! Music副社長とゼネラル・マネジャーを務める。同社でユーザーを飛躍的に増やした功績などが評価され、2006年『Billboard Magazine』にデジタルミュージック業界最重要人物の1人として取り上げられる。2009年、SurveyMonkeyに入社し、CEO(最高経営責任者)に就任。現在、Ancestry.com、GMG Entertainment、Dashbox の取締役も務める。
Photo by Toshiaki Usami

――まだ日本での認知度は低いが、「SurveyMonkey」は14ヵ国語に対応し、世界200ヵ国の顧客に利用実績がある人気アンケートツールと聞く。新規顧客は日々約9000、アンケート実施数は日々約1万1000、収集される調査回答数は日々約110万、ウェブサイトトラフィックへの来訪数は月間約3900万人と、思った以上に注目度が高いようだ。これは、どのようなツールなのか。

 SurveyMonkey社は、創立者であり製品およびデザイン担当副社長を務めるライアン・フィンリー氏が、1999年に立ち上げた会社だ。当社のサービス「SurveyMonkey」は、ウェブブラウザ上で手軽に、安く、本格的なアンケートを作成できるツール。ソフトウェアのインストールや複雑なマニュアルは必要なく、基本的な機能を無料で利用できる。

 現在、無料・有料サービスを合わせてワールドワイドで800万人以上のユーザーがいる。セルフサービスのアンケート・プラットフォームとしては、ナンバー・ワンの地位を築くことができた。