保守である国民新党と、革新の代表格である社民党との連立は成立し得ないという意見も一部では見られます。ただ、そもそも小渕内閣から続いた自民と公明の連立政権自体が保守と革新を含むものであり、公明党は自らを「ブレーキ役」としつつも自民党を支え続けたことを考えれば、連立は決して不可能ではないでしょう。安定政権樹立のためには、衆参第一党である民主党の諸政策に対して、社民党・国民新党がどこまで「折れる」かに懸かっているとも言えます。

チルドレン化現象で政治は若返った?

 さて、今回の選挙結果の特徴の一つは、1年生議員の増加です。停滞する日本の政治に新しい流れを作る期待が出来る反面、これが民主党の「政策遂行能力」を疑われる一因ともなっているのは事実です。この「政策遂行能力」については後で触れるとして、まずは選挙結果の特徴をグラフで確認してみます。

 前回選挙では小泉旋風によって大量に1年生議員が当選し、今回も民主旋風によって1年生議員が多く誕生しました。これらの政治家を「小泉チルドレン」「小沢チルドレン」と呼ぶ向きもあるようですが、この「チルドレン」達の影響もあり、政治家の年齢層が、少しずつながら確実に若返ってきているのは確かなようです。

【出典:各データよりフィルモア・アドバイザリー作成/グラフ詳細は左下の「vizoo」マークをクリック!】

 グラフ右下の「2」のボタンをクリックして、2ページ目のグラフで、年齢構成の移り変わりを確認します。今回30代の議員比率は上昇しているものの、40代・50代の中堅が減少し、60代以上の議員の割合がやや増加したことで、全体とすれば若年化の傾向が多少は押さえられてはいるようです。大きな「風」の中でも大ベテラン議員がある程度の強さを発揮したと見るのか、ベテランだからこそ比例上位で復活当選を遂げたのか、精査は必要ながら、全体として中堅が苦戦を強いられたことは確かなようです。

 政党ごとの平均年齢を見てみると、みんなの党が45.8歳、民主党が49.4歳、共産党が56.4歳、自民党が56.6歳、公明党が58.0歳、社民党が61.0歳、国民新党が63.3歳となっています。5人の当選者に留まるみんなの党を除けば、新人議員が大量に当選した民主党の平均年齢が、他党と比べて際立って低くなっているのは明らかです。この事実の持つ意味について、最後に考えてみます。