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スマートフォンの理想と現実

ソニーXperia Z躍進からウィルコム消滅まで
スマートフォンをめぐる2013年の出来事を振り返る

クロサカタツヤ [株式会社 企/株式会社TNC 代表]
【第57回】 2013年12月26日
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4月:LINE株式会社設立

【概要】
 「LINE」「Livedoor」「Hangame」などのインターネットサービスを運営してきたNHN Japanは、4月1日にLINE株式会社に社名を変更。同時に「Hangame」などのゲーム関連事業を新設した新NHN Japanに継承した。LINEのユーザーの世界的な急速な増加と、広告やキャラクターなどのLINE関連ビジネスの拡大を受け、事業環境の変化にスピーディに対応するための措置。

LINEのNHN Japan、「LINE」と「Hangame」に会社分割を検討 - ワイヤレスワイヤーニュース

NHN Japanが「LINE株式会社」に社名変更 - ケータイ Watch

【解説】
 LINEを使わないでいると「ネット内ホームレス」と言われてしまう――そんな話が聞こえるほど、メッセージングサービスとして定着したLINEだが、彼らの天下はいつまで続くのだろうか。

 ここまで広く普及しきったメッセージングサービスは、これまでの日本の歴史上、おそらく「電話」くらいしかなかったかもしれない。そう考えれば、電話が現在も生き残っている以上、彼らの天下も続くとも言える。

 しかしその「電話」を展開するご本尊である通信事業者たちが、来年は一斉にVoLTE(Voice over LTE)サービスに着手するとみられている。また、固定電話の事業者たちも、様々な取り組みを進めており、来年以降はメッセージングが百花繚乱の状態になりそうだ。

 SNSに栄枯盛衰があるように、メッセージングサービスもまだ雌雄は決していないのかもしれない。LINEは来年夏にも上場するとも見られており、その調達で得た資本をどう使うのか、今後の同社の成長戦略が注目される。

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クロサカタツヤ
[株式会社 企(くわだて)代表取締役、慶應義塾大学特任准教授]

1975年生まれ。慶應義塾大学・大学院(政策・メディア研究科)修了後、三菱総合研究所にて情報通信分野のコンサルティングや国内外の政策調査等に従事。その後2007年に独立し、現在は株式会社企(くわだて)代表として、通信・メディア産業の経営戦略立案や資本政策のアドバイザー業務を行う。16年より慶應大学大学院政策・メディア研究科特任准教授。


スマートフォンの理想と現実

2011年はスマートフォンの普及が本格化する年になる…。業界関係者の誰しもがそう予感していた矢先に発生した東日本大震災は、社会におけるケータイの位置づけを大きく変えた。しかし、スマートフォンの生産に影響が及びつつも、通信事業者各社はその普及を引き続き目指し、消費者もまたそれに呼応している。震災を受けて日本社会自体が変わらなければならない時に、スマホを含むケータイはどんな役割を果たしうるのか。ユーザー意識、端末開発、インフラ動向、ビジネスモデル等、様々な観点からその可能性と課題に迫る。

「スマートフォンの理想と現実」

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