『中谷彰宏の人生道場』テーマ第4弾は「リーダーシップ」です。ひとくちに「リーダー」と言っても、部下に好かれるリーダー、そうでないリーダーなど様々なタイプがいます。その違いはいったいどこにあるのでしょう。これから紹介するのは、「部下がなかなかついてきてくれないリーダー」「部下をリーダーに育てたいリーダー」「リーダーの勉強を今のうちからしておきたい部下」のために書いた言葉です。これらの言葉を活かし、「この人にほめられたい」と部下から言ってもらえるリーダーを目指してください。
ナンバー2を大事にできない人は、
リーダーになれない。
ナンバー2を育てられる人が、みんながついていきたくなるリーダーです。これがむずかしいのです。
ナンバー2的な存在は組織にとって必要なので、必ず生まれてきます。マネジャー、サブマネジャーとは別に、リーダーのナンバー2です。
ナンバー2と仲の悪いリーダーは、集団からは認めてもらえません。
ところが、ナンバー1とナンバー2とは、大変仲が悪いものです。それぞれの派閥に分かれていくのです。自分がいつナンバー2にとってかわられるか心配しています。
これは何も大企業だけの話ではありません。5人ぐらいの小さなお店でも起こります。
オヤジだけの間で起こる問題ではなく、20歳代のスタッフ中心の若者向けのお店でも同じことが起こります。
ついていきたいリーダーは、上の悪口を言わないで、ナンバー2を一生懸命もり立てている人です。
ナンバー2は意識的につくらなければなりません。
「あいつはまだこういうことができない。あんたヤツの言うことを聞いてはダメだ」と言って、ナンバー2を叩きつぶしにかかるリーダーに、人はついていきません。ナンバー2を自分のライバルだと思っているのです。
ナンバー2は、ライバルではなく、自分の分身なのです。
【人がついていくリーダーになるために その2】ナンバー2を、大切にしよう。