体の調子が悪いな、そう思ったらまず
「冷え」を疑ってみましょう

 赤ちゃんの体温は37度ぐらいが平均です。大人なら微熱かな?と思う体温です。新生児の時期はとくに高く、その後は少しずつ下がっていきます。10歳ぐらいでいったん落ち着いて、36.5度の平均を維持します。
 やがて高齢になると体温は徐々に下がっていきます。若い頃と比べると、平均で0.2度ぐらい下がるそうです。なぜそうなるのかという直接的な原因は明らかではありませんが、年をとると運動機能や体の生理機能が徐々に衰えていくことと関係があると言われています。

 高齢になって体温が下がるのは自然の流れなのです。
 しかし問題は、若い人の低体温です。先述しましたが、まだ若いのに体温が35度台しかないという人が増えています。子どもでも36度に満たない「低体温児」が最近では珍しくありません。本来ならエネルギーに満ちあふれているはずなのに。

 なぜ体温が低い人が増えているのでしょうか?

 その原因は、現代人のライフスタイルにあります。
 運動不足や偏食、季節を問わず体を冷やすものを食べている、多忙によるストレス、肌を露出するファッション、冷暖房が効きすぎている室内環境、さらには薬や添加物の摂りすぎなどの要因が体温を下げているのです。

 つまり私たちは普通に暮らしている中でも、知らず知らず冷えを招く要因に囲まれて生活しているということになります。

 だからこそ、意識して「冷え」を消すことで、あらゆる不調の改善を図ることができるのです。

 次回からは「不調」と「体の冷え」についてもう少し詳しくご紹介していきましょう。
 



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