「冷え消しマッサージ」の効果で
更年期のホットフラッシュも改善
水分代謝がよくなり、脂肪が落ちる理由。それは、「水太り」の人は、体が必要以上の水分を抱え込んでいるからです。その溜まった余計な水分を流し出すことが大事なのです。
そのためには、体の「水」と「血」のめぐりをよくすることが大切なのですが、体が冷えていると、それだけで体内の「水」と「血」は滞ります。体の冷えを消して、このふたつのめぐりをよくする。これこそが脂肪を落としやすくするポイント。
脂肪を落とし、そのうえで、体の熱を作る筋肉量を増やしていくことができれば、さらに体の冷えは消えていきます。反対に、筋肉量が減り、脂肪が増えてしまうと、どんどん体は冷えていくということになります。一般的に女性のほうが男性より「冷え症」と言われる理由は、この筋肉量の違いからきています。
女性特有といえば、サロンには更年期の症状緩和を目的にいらっしゃる方も少なくありません。
50代の女性は、「顔から汗が流れるように出て止まらないんです」と、ホットフラッシュの症状に悩んでいらっしゃいました。
ご職業はエステティシャン。仕事の途中にもご自分の汗が滴り落ちてくるほどで、施術中もたびたび中座することがあったそうです。
ホットフラッシュは、更年期に起こりやすい不快な症状のひとつです。「体がほてって、汗が出る」ことと「体の冷え」は、一見正反対のことのようですが、実は更年期の症状は体の冷えと密接な関係があります。若い頃から冷えに悩まされてきた人ほど、更年期になるとホットフラッシュやほてり、のぼせなどの症状が強く出るケースが多いのです。
今までは「冷え」を感じていたのに、更年期になると「熱く」感じるわけですから、冷えが治ったと思う人もいらっしゃいます。でも実際はそうではありません。根本的な冷えは改善されていないから、多汗、のぼせ、ほてりが出てしまうのです。
若いときとは冷えの表れ方が変化しただけ。「冷え」と「多汗」は正反対のように見えて、原因は同じなのです。