ビジネス編第4回では、「消費税の計算方法と増税に関する注意点」についてご説明しました。今回は、「消費税に克つ」と題して、消費税増税を乗り越えるために必要な知識をご紹介します。
1つ目は、支払った消費税を取り戻す方法です。これは、確定申告をすることにより消費税の還付を受ける方法です。2つ目は、他の税制とのタイアップです。消費税増税対策として打ち出された他の税法の優遇措置等を活用することにより、増税による負担分を軽減する方法です。3つ目は、消費税増税から身を守る方法です。消費税が3%から5%に増税されたときに、半数近くの事業者が消費税を価格に転嫁できなかったそうです。「消費税転嫁対策特別措置法」を理解し、消費税増税から身を守りましょう。
確定申告によって
支払った消費税を取り戻そう!
ビジネス編第2回でもお話ししましたが、消費税は間接税であるため、税の負担者と納税者が異なります。納税者は自分の税金を納めるのではなく、他人の税金を預かり税務署に収める、税の回収代行屋さんのようなものです(図1参照)。
つまり、消費税は「預り金」のような性質を持っています。だから、消費税が8%にアップしても、事業者は、本当は損得ないはずです(図2参照)。