セディナ社長 舟橋裕道
撮影:宇佐見利明

──オーエムシー(OMC)カードとセントラルファイナンス、クオークの3社が合併してセディナが誕生した。それぞれ業態の異なる3社が一緒になってシナジーはあるのか。

 確かにこれまでの業界再編は、カードならカードといったふうに同じ業態同士が再編して規模を拡大し、効率化を図ることだった。それに対し当社は、カード事業のOMCカード、信販事業のセントラルファイナンス、ソリューション事業のクオークと、3社それぞれの強みが異なっており、これまでの再編とは逆行しているように見えるかもしれない。
 だが、改正貸金業法による上限金利の引き下げや総量規制の導入などでキャッシング収益に依存できなくなった今、これまでのビジネスモデルは瓦解した。そのなかで、新しいビジネスモデルをつくり上げていくためには、それぞれ特徴や顧客層が異なるほうが、多様性が広がりやすい。実際、異なる顧客を合計すると約2300万人にもなった。