「神は賽銭を受け取らない!」。
ルター、カルヴァンの主張とは?
ルターは次のように言いました。
「神は賽銭を受け取らない。受け取るのはローマ教会の坊主どもだ」
「人は寄進ではなく、信仰によって義(正しい)とされる」
「聖職者は不要。万人が祭司であり、世俗の職業も神が与えたもの」
この最後の部分は「職業召命観」といい、改革派教会(プロテスタント)に共通する思想です。
「自分の職業を天職と考え、日々まじめに働くことが、神の御意志にかない、救いの道に通じる」、という考え方です。この思想をさらに徹底したのが、スイスのカルヴァンでした。
「神に救いを求めようという考えが、そもそも不遜である」
「誰を救うかは、神だけが決定権を持つ。人間はこれを変えられない」
これが、カルヴァン思想の根本である「予定説」です。