本日のテーマは「ドルの歴史」です。戦争、暗殺、巨大財閥の台頭と、ドルには血塗られた歴史があります。その歴史を知ることで、アメリカ、そして「ドル」という通貨の本質を知ることができるのです。
通貨をめぐって、
アメリカ国内はもめにもめた!
日本円を発行するのは日本銀行ですが、ドルを発行する「アメリカ銀行」は存在しません。ドルを発行しているのは、連邦準備制度理事会(FRB)という組織です。FRB成立までの流れを追っていきましょう。
そこには、戦争、暗殺、巨大財閥の台頭という血塗られた歴史があるのです。
アメリカでは、植民地時代から各州が独自の通貨を発行していました。日本で考えると、東京と埼玉で違う通貨が流通しているようなものです。
イギリスからの独立後、初代大統領ワシントンの右腕だったハミルトン財務長官が通貨統一を目指します。合衆国銀行を設立し、統一通貨ドルの発行権を与えたのです。欧州連合(EU)の結成により、欧州各国が統一通貨ユーロを採用したのと同じ流れです。