「夫婦間の意見の不一致や不満は避けられないことですが、その際の“会話の仕方”が大切です」と、夫婦関係と心臓病の関係の研究を続けている米国のユタ大学のスミス教授は言います。

 スミス教授らの研究チームは、意見が対立するような場面における会話の方法に問題のある夫婦は、胸部の心臓へ血液を送る血管に動脈硬化症の兆候が多くみられることを発見しています。例えば、「あなたはいつも否定的だ」というような敵対的な言葉を使うか無愛想な妻、支配的であるか相手をコントロールしようとする夫、あるいは配偶者にそのような態度がみられる場合です。

 これは、コミュニケーションがヘタな夫婦は心臓発作のリスクが高くなると示唆しています。

 また、女性は、男性と比べて、夫婦関係の問題に敏感であって、その影響を受けやすいようです。

 先週、スミス教授は、結婚生活が上手くいっていない妻はメタボリックシンドロームのリスクが増加するという新しい研究結果を報告しています。しかし、夫ではリスクの増加はみられませんでした。

 しかし「不幸な結婚をしている女性に、夫をお払い箱にすることで、心臓病のリスクを低下させることができると言うのは時期尚早です」と教授は語っています。その前にできることがあります。まずは、ライフスタイルの改善、そしてコミュニケーションの方法の見直しです。

意見の対立を喧嘩に発展させない
会話術を身につける

 夫婦のコミュニケーションの研究で有名なワシントン州立大学名誉教授のゴッドマン博士も、「円満な夫婦と破綻する夫婦の違いは、意見の対立を“喧嘩に発展させない会話術”を心得ていることだ」と語っています。亀裂が小さいうちに、冗談をいうなど、修復を試みることができるかどうかは、夫婦の命運を分けるのです。

 文句は言ってもよいが批判をしてはいけないのだといいます。批判(あら探し)、自己防衛、軽蔑、無視または拒絶の悪循環は避けなければなりません。しかし、女性は破壊的な“批判”から会話を始めて、男性は絶望的な“無視”によって口論を終わらせようとする傾向があるようです。注意しましょう。

 さらに良好な夫婦関係を築くための会話術は、相手を認めること、とにかく「イエス」を入れることであるとアドバイスしています。これは、あなたの寿命を延ばすことにもつながるでしょう。