「Flappy Bird」という世界中で人気が爆発したスマホゲームをご存知だろうか。2013年5月に公開され、ダウンロード数は5000万回を超える。鳥のキャラクターをタップ操作であやつり、障害物をよけていくというシンプルなゲームだが、これが“あまりにも難しい”と話題になった。一時は世界中のアプリストアランキングで上位にランクインし、1日約5万ドルの広告収入を得たのでは!? とも噂された。さらに、同開発元の他の3つのゲームアプリもApp Storeでトップ10入りを果たすきっかけとなった。
しかし、このゲームは今となってはもう遊ぶことができない。開発元であるベトナムの「.GEARS」が、2月9日にアプリストアから削除したからだ。
人気絶頂のさなか、なぜそのようなことをしたのか。.GEARSはNguyen Ha Dong氏が1人で運営していると言われている。Dong氏は、Forbesのインタビューに対して「Flappy Birdはくつろぎながら数分間楽しむためにつくったものだ。ところが、中毒性のある製品になってしまった。このことが問題になっていると感じている」とコメントした。
アプリストアからの削除については、いろいろな憶測が飛び交っている。そのうち最も多く語られているのが、任天堂「マリオブラザーズ」のパクリ騒動だ。
主人公の鳥がよけなければならない「緑の土管」、そして主人公である鳥のキャラクターが、マリオに登場する土管や魚のキャラクターなどに酷似していると一部で批判されている。Dong氏はこれに対して「直接的に盗んだりはしていない。アートにすぎない」とツイッターで否定している。あるいはまた、話題作りのための削除では? とも言われている。