「言えなかったこと」をどうするか?
この経験から学んだことは、ぶっつけ本番では話せないということです。
みなさんは、言いたいことを、その場で英語で考えながら、英語でペラペラと話している自分を夢見ているかもしれません。遠い将来、その境地に達することがあるかもしれません。
でも、ほとんど何もしゃべれない現状を脱して、とりあえず「英語を話せる」レベルになるには、日頃から「これって英語で何て言うんだろう」と思った語や文を、1つずつ英語に訳して覚えるというプロセスを重ねていく以外に妙法はありません。
本番で英語を口にするときに備えて、日本語で言えることを英語でも言えるように準備しておくのです。
たとえば、バーで隣り合った外国人に、「東京を観光するなら、浅草がおすすめですよ」と言おうと思っても、「観光」「おすすめ」などの簡単な英単語がわからず、愛想笑いをするほかなかったという悔しい経験をしたら、それっきりにしないで、英語で何と言うのかキッチリ調べて、1つずつ覚えていきます。
「今度こそ、外国人観光客に堂々と説明して、“Thank you!”と感激させてやる!」と意気込んで、街で外国人を見かけるたびに、何度も呟いて練習するのです。