釜石市を動かす
外資コンサル出身者

みなみ・そういちろう
1999年、モルガン・スタンレー証券に入社。2004年、幼少期より興味があったスポーツビジネスに携わるべく、楽天イーグルスの創業メンバーとなり、初年度から黒字化成功に貢献。2007年、株式会社ビズリーチを設立。管理職・グローバル人材に特化した会員制転職サイト「ビズリーチ」を運営。2010年、「お得に贅沢体験」ができるセレクトアウトレットをイメージしたECサイト「LUXA(ルクサ)」を開始。

南 実際に民間から行政に転身した事例はありますか?

藤沢 たとえば、約1年半前に外資系コンサルティング会社出身の20代後半の男性が、復興支援のために岩手県釜石市の市役所に転職した事例があります。それまで東北の自治体は企業の対応に慣れておらず、復興に関して良い提案をもらってもうまく進められないことがありました。彼が参画したことで釜石市では複数の対外的な交渉がスムーズに進められるようになったのです。現在は市役所の広報や企業対応などを彼が担当しています。

南 具体的にはどのような役割を担われているのですか?

藤沢 企業の提案を受けて、自治体として何ができるか、どういった形なら実現できるかを検討しています。実行することが決まれば、必要なタスクを洗い出して各担当者へ割り振るなど、プロジェクト管理の面で大きく力を発揮しています。

南 プロジェクトマネジメントの経験が活きていますね。

藤沢 そうですね。既存事業のプロマネはもちろんですが、彼は新規事業でも活躍しています。ラジオ番組の制作や、大手自動車メーカーと連携した、利用者が事前予約できるオンデマンドバスの実証実験など、新たなプロジェクトにも取り組んでいます。民間企業でビジネスを経験した彼がいたので、そういった新しいことを進めやすくなりました。ビジネスが分かり、マネジメントができて、中のコーディネートもしてくれる、そういう人たちがいると話が一気に進みます。

南 ベンチャー企業の新規事業立ち上げと同じですね。