「営利民間企業には関係ない、
奇異なビジネスモデル」だと思っていた

三木部長がソーシャル・ビジネスという考え方に出会ったのは、約2年前。その時三木部長はこのビジネスをどのように考えたのだろうか。

三木 (銀行から転職してきた私にとって)当初ソーシャル・ビジネスは、小規模で、採算性が低く、営利民間企業とは関係のないビジネスモデルに見えました。「本当にそんなビジネス成り立つの?」って、懐疑的でした。

 ただ、当時からソーシャル・ビジネスの世界では、イノベーションが起きていることはよくわかっていた。それはすごく面白そうだと思ったけど、営利民間企業の関わり方は全くわかりませんでした。

「当初ソーシャル・ビジネスは、小規模で、採算性が低く、営利民間企業とは関係のないビジネスモデルに見えました」(三木部長)

 その三木部長を、ソーシャル・ビジネスに向かわせたきっかけは、ベネッセの中にある危機意識だった。

三木 国内の子どもの数が減少していて、その傾向は今後も変わらないということは、既にわかっています。だから、自分たちが生き残るためには、絶対に海外市場に出て行かなくちゃいけない。

 一方で、海外に目を向けると、NGO(非政府組織)やNPO(非営利組織)といった規模の小さい団体が、僕らが考えつかないようなイノベーティブな手法をひっさげて教育産業にどんどん入ってきて急成長している。それは大手企業から見ても無視できないサイズになってきているんです。