さて、税抜価格を0.08倍するのは、「税抜価格のゼロを2つ取って、8をかけることと同じ」といいましたが、これは、拙書『ビジネスで差がつく計算力の鍛え方 「アイツは数字に強い」と言われる34のテクニック』に掲載した、「小数点のダンス」というテクニックを応用したものです。

 また、32×8を解くときに利用した分配法則も、同書で詳しく解説していますので、よろしければご参照ください。

来年10月まで、計算を楽しもう!

 そのほかにも、消費税8%の金額を計算するには、8%=10%-2%を利用することもできます。

 3200円(税抜価格)の場合、ゼロを2つ取って2倍すると、64円。
 これを、320円(3200円の10%。ゼロを1つ取ればいい)から引くと、

 320円-64円=256円

 と求まりますね。

 以上、3つの方法を紹介しましたが、やりやすかったのはどれでしょうか。人によって、やりやすいと感じる方法は違いますので、自分のやりやすいと思う方法を、ぜひ使ってみてください。

 来年の10月1日に消費税が10%に上がれば、消費税の計算はかなりラクになります。

 あと1年ちょっとです。それまでの間、安易に電卓に頼らずに、これをよい機会だと思って計算力の強化をはかってみるのもいいのではないでしょうか。

さまざまな計算を頭の中でサッとできると、ビジネスでも暮らしでも、周りに一歩、差をつけることができます。『ビジネスで差がつく計算力の鍛え方 「アイツは数字に強い」と言われる34のテクニック』では、さまざまな計算テクニックを載せていますので、興味のある方はご覧になっていただければと思います。


<書籍のご案内>

税抜+8%でいくらになる?<br />消費税額を暗算でサクッと計算する方法

『ビジネスで差がつく計算力の鍛え方
 ――「アイツは数字に強い」と言われる34のテクニック』

本書は、計算力、特に「瞬時に計算する力(暗算力)」を伸ばすことに注力しています。この本を読めば、例えば廊下で上司から、「前期の経常利益は8億円だったが、後期は11億円で着地しそうだ」と言われたときに瞬時に「37.5%アップですか。すごいですね!」と答えられるようになります。計算力をつけて仕事の能率を上げたい人、同僚に差をつけ上司にいいところを見せたい人、お客様の信頼を獲得したい人にお勧めの一冊。この本で34の計算テクニックを身につけましょう!

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