できるビジネスパーソンがやっている瞬時に計算するテクニックを紹介する連載4回目は、ざっくり計算する方法です。『ビジネスで差がつく計算力の鍛え方―-「アイツは数字に強い」と言われる34のテクニック』の著者が解説します。
ざっくり概算する技術を身につけよう
前回までの記事を読んで、次のように思われた方もいるかもしれません。「暗算も大事かもしれないけど、ざっくり計算する概算ができれば十分なときも多いよ」
確かにその通りだと思います。
仕事で計算が必要になる場面で、毎回、必ずしも正しい答えを出さなければいけないかというと、そうではありません。ざっくりとした答えさえ分かっていれば、事足りる場合は多くあります。
ざっくり計算すれば事足りるのに、正しい答えを求めるために四苦八苦するのはスマートとは言えません。正しい答えが必要なときと概算でよいときを的確に見極めていきたいものです。
例えば、会議中に「48×27」の大まかな答えを知ることが必要になって、会議の参加者が自力で計算するのをあきらめて電卓を打ち始めたとしましょう。
その時、あなたが「48×27は約1250ですね」と頭の中で概算して発言できれば、数字に強い印象を周りに与えることができます。
今回は、そんなときに役立つ「高い精度でざっくり計算する方法」を紹介します。