正攻法で計算してみよう
次に、正攻法で計算する方法を紹介しましょう。先ほどと同じく、
【例題】税抜価格が3200円の場合の消費税(8%)は何円か?
の場合を考えてみます。
消費税8%の場合、税抜価格×0.08を計算すれば、消費税額を求めることができます。
これはつまり、「税抜価格のゼロを2つ取って、8をかけることと同じ」です。
3200円(税抜価格)の場合、3200円×0.08を計算すればいいわけですが、「3200円(税抜価格)のゼロを2つ取って、8をかけることと同じ」ですから、
3200×0.08=32×8
と変形できます。
32×8のような、2ケタ×1ケタの計算は、分配法則で計算することができます。分配法則とは、次のような法則です。
(A+B)×C=A×C+B×C
この分配法則により、32×8は次のように変形して計算できます。
32×8=(30+2)×8
=30×8+2×8
=240+16=256
これで、税抜価格が3200円の商品の消費税(8%)は256円と求めることができました。
この計算は難しいものではありませんが、紙とペンがないとできないという人もいらっしゃると思います。
それは、決して、計算の才がないとか、もちろん頭が悪いとか、そういうことではありません。
私たちは、暗算の習慣をつける前に、筆算で解くクセを学校で身に付けてしまうため、できない(やる気にならない)という状態になってしまっているのです。
そこで、最初は少し面倒でも、紙とペンを使わずに、暗算を試みてみてください。すると、だんだん頭に数字が残るようになり、計算ができるようになります。
要は慣れの問題です。
最初からできないと思わずに、慣れるまで少し我慢してみると計算力を大きく伸ばすことができます。