「競争が好き」と回答した人は、内定を3つ以上獲得した人で約過半数を占めており、反対に内定0個だった人は「競争が嫌い」と回答する人が4割を超える結果となった。このように、就活に強い人というのは、他人と競い合ったり、結果を比べたりすることが苦にならない人たちであることが分かる。

 人と競争することが好きな人は、勝つためには何をするべきなのか、負けないために、何をするべきなのかという、いわゆる“勝ち癖”がついているので、面接のような他人との勝負事には滅法強いと言える。勝ち癖がついているから、常にライバルよりも優位に立つことを意識しているし、負けたくないという思いがあるからこそ、スポーツにも勉強にも一生懸命取り組む。結果、就活に必要な「より優れている」ということをアピールするスキルを、自然と身につけることができているのである。

 反対に競争が嫌いな“負け癖”がついてしまっている人は、負けることに対して、悔しさと辛さを強く感じないので、そこで「もう少し頑張ろう」という気持ちが湧いてこない。負けることに慣れているので、何事にも一生懸命取り組もうとしないので、結果、「より優れている」ということを第三者にアピールできないまま終わってしまう。

「面接をもっとがんばりなさい!」は
親が絶対に言ってはいけないNGワード

 これら「人前で話す」「リーダーシップ」「競争意識」について尋ねた3つのアンケート調査の結果からも分かるとおり、「面接」というのは、その人が持っている潜在的な能力が占める割合のほうが大きいと言える。子どもの頃から、人前で話すのが得意で、リーダーシップも取れて、なおかつ、他人との競争が好きな人は、当然のことながら面接でもその能力を存分に発揮することができる。

 しかし、引っ込み思案で、あまり先頭に立って物事をやり遂げるタイプでもなく、争いごとが嫌いな人にとっては、面接は苦行以外のなにものでもない。それを大学3年生になって、いきなり“面接が得意になりなさい”というのは、無理な話である。例えるのなら、今までスポーツをやってこなかった人に対して、突然、“早く走るようになりなさい”と言っているようなものである。才能や素質も乏しく、まして訓練もしたことがない特技に、いきなりチャレンジして結果が出せるほど、人間は器用な生き物ではないのである。