キャリア・プロデューサーの櫻井です。
今回は前回に引き続き、親子の就職活動について書いていきたいと思います。
前回は、下記のトピックスを取り上げました。
・自分の就職先を親に決めてもらう就活生がいる
・逆に子どもの就職先を親のエゴで決めてしまう
・人気企業ランキングは、社会未経験者によって選ばれている企業
・大切な事は就活生当人が「最終決断の舵」を取ること
詳しくは前回の記事を読んでいただきたいのですが、今回はこれに続き、親と子どもの就職活動について書かせていただきます。
早期退職をさせないために
「親子で就職活動を乗り切る」という選択
子どもの就職活動について、過干渉が危険だというのは前述した通りですが、逆に不干渉も危険と言えます。なぜなら、当の就活生は社会については何も分からず勢いだけで決めてしまう場合や、職業に対する当人の勝手なイメージが先行してキャリアショックに陥り、早期退職をしてしまう可能性があるからです。
「キャリアショック」とは、自分が描いてきたキャリアの将来像が予期しない環境変化や状況変化により、短期間のうちに崩壊してしまうことです(ソフトバンク文庫「キャリアショック」高橋俊介著より)。
では、就活生の親として干渉すべき所はどんな点でしょうか。就活生の状況の一例を挙げます。
1.単に就職活動をする事が面倒になっていて、たまたま内定した企業に勢いで入社を決めていないか。
2.入社してダメだったら1週間で辞めてもいいか、というお試し入社的なノリになっていないか。
3.職業=ドラマや映画で見たイメージそのままで、職種知識が乏しいままになっていないか。
4.企業HPがキレイだったから、「明るい社風です」「1から育てます」など、募集要項等に記載された情報だけを見て実際の企業の雰囲気などを情報収集できていないまま入社を決めていないか。
上記に挙げた内容は、全て早期退職に繋がるケースです。