面接に行って、「全然、うまく伝えられなかった」と思うことがあるでしょう。さらに「言いたいことは、全部言ってきた」と思ったのに、面接が通らないこともあるでしょう。なぜ、そんなことが起こるのでしょうか?
なぜ、面接が通らないのか?
コピーライター/作詞家/大学非常勤講師 上智大学大学院を卒業後、株式会社博報堂を経て2014年独立。同年クリエイティブブティック「ウゴカス」を設立。後に書籍『スティーブ・ジョブズ』に出て来る伝説のクリエーター、リークロウのもと米国で2年間インターナショナルな仕事に従事。日本人初、米国の広告賞「One Show Design」でゴールドを獲得(Mr.Children)。アジア初、6ヵ国歌姫プロジェクト(アジエンス)。アジアで最も成功したと評価されAIMアワードグランプリを獲得。カンヌ国際クリエイティブアワードにて、シルバー他計3つ獲得、Ad Festでゴールド2つ獲得(どうぶつ救護本部)など、国内外で51のアワードを獲得。広告以外には、郷ひろみ・Chemistry作詞家として、オリコン1位を2度獲得。日本動物愛護協会最年少理事。雑誌「動物たち」のカバーデザイン。Warner Music Japanのレーベルロゴデザイン。上智大学非常勤講師として、学生講座、社会人講座ともに人気。携わるモノに感動をつくりだすことを、ライフワークとしている。www.facebook.com/k1countryfree Twitter: @keiichisasaki 『伝え方が9割』 【年間ベストセラー単行本第2位】(2013年ビジネス部門/トーハン・日販調べ) 【2013年ビジネス書ランキング1位】(紀伊國屋書店新宿本店調べ) 【2013年6ヵ月連続ビジネス書1位】5月から10月まで、ビジネス書ランキング1位獲得!(日販調べ)
その理由は、ひとつ。
相手(面接官)のことを想像しないで話をしているからです。面接というと単に「どう自分を表現するか」と考えがちですが、違います。面接は、青年の主張大会でも、一発芸大会じゃないのです。「相手が求めていることを想像した上で、どう自分を表現するか」を考えるのです。
あなたは料理人だと思ってください。マグロ一匹(=面接のネタ)を仕入れたとします。それをお客様(=面接官)にどう出すか?自分が料理してみたいからといって、目玉や尾ひれを料理してもお客様は喜ばないでしょう。お客様が何を食べたいかを考えるのです。多くの人はトロの部分が好きでしょう。お客様が好きな部分を切り出して、適切な量を出す。一流の料理人は、相手の年齢や嗜好、注文している酒を見て料理のしかたを変えます。辛口の酒を飲んでいる人には、同じトロでも脂がのった部分を出すでしょう。ご年配の方には、脂がのりすぎず柔らかな部分を出すでしょう。仕事とはそういうものです。これは面接だけでなく、みなさんが就職しようとしている、あらゆる仕事に通じるものです。
では、面接でトロの部分というのは何でしょう?
もちろん、職種によって違いますが、共通するのは「明るく、行動力があって、努力家で、好奇心が旺盛な人」です。それらをどう表現するか?