1ページ目の表の(3)に挙げた「ベジフル7」は、厚生労働省が掲げる「1日に野菜5皿、果物2皿」を目安にしている。重量でいえば、野菜350グラム、果物200グラム。参考までにニンジン1本100グラム、リンゴ1個250グラムである。

 (5)に「お酒を飲むなら赤ワイン」と書いたが、これは脂っこいものを食べているのに心臓病が少ないというフレンチパラドックスのことだけではない。ハーバード大学のシンクレア博士は、赤ワインに含まれるポリフェノールの一種、レスベラトロールが長寿遺伝子に直接働きかけ、酵母菌の寿命を延ばしたという研究を発表している。

 もっとも、アルコールの取り過ぎは問題。米国のガン研究財団は「ガン予防の15ヵ条」で、男性は1日2杯以下、女性は1杯以下に(1杯はビールで250ミリリットル、ワインで100ミリリットル)と定めている。

運動は定期的に
継続的に行なうこと

 長寿遺伝子を活性化させるために、食事と並んで重要なのが運動だ。運動は定期的に、継続的に行なうことが重要だ。

 「脂肪に含まれるアディポネクチンというホルモンは、血管修復や脂肪燃焼作用があるが、太った脂肪細胞からは分泌されなくなってしまう。つまり、脂肪細胞を太らせないようにしなければならず、生涯にわたって運動する必要がある」(白澤氏)

 興味深いことに、運動は何歳から始めても遅過ぎることはないという。たとえば水泳。体力や泳力は年齢とともに低下していくが、「練習によって開発される能力は高齢になっても向上することが専門家のあいだで確認されている」(白澤氏)。

 長寿遺伝子を働かせ、健康寿命を延ばす――。これは、食事と運動、そして前向きな生き方にかかっている。自ら働きかけないと、長寿遺伝子は静かに眠ったままである。

(『週刊ダイヤモンド』編集部 大坪稚子)