こんにちは。薬膳アテンダントの池田陽子です。

前回から、この蒸し暑い季節には特に気になる体のニオイを薬膳の考え方によって撃退する、「薬膳デオドラント」をご紹介してきました。

 薬膳的「デオドランド」は、それぞれの方の体質にあったタイプ別の食養生が必要です。前回は、「水分過剰タイプ」の対策をお話しましたが、今回は、脂肪と汗がニオイを倍増させる「熱タイプ」とドロドロ血液がニオイの元の「血行不良タイプ」についての対策を紹介します。

脂っこいもの大好きで汗っかき!
怒りっぽくてイライラしている「熱タイプ」

 まず、「熱タイプ」について、お話しします。下記のチェックリストで自分が熱タイプかどうか、確認してみましょう。

【熱タイプ】
□ 汗をよくかく
□ 食欲旺盛、早食い
□ 食べると汗をかいたり、顔が赤くなる
□ 赤ら顔
□ 油っこいもの、辛いものが好き
□ 汗をかきやすい
□ 冷たい飲みものが好き
□ 便秘、便が固い
□ 怒りっぽい
□ 舌の色が赤い

 いくつあてはまりましたか?もし半数以上あてはまれば、体内に余分な熱をためこむことが原因で体臭を引き起こすタイプ。肉や揚げものなど「茶色フード」が大好き、野菜嫌いの脂肪過剰摂取系、なおかつ早食い、食べ過ぎ、お酒も大好きという人に多く見られます。過剰な熱がニオイを放ち、なおかつ汗をかきやすく、その量も多いので、さらにニオうという「悪臭二段重ね」になりがちです。

 食べ過ぎ、脂っこいものの取り過ぎで当然、中性脂肪も高く、肥満気味。このタイプは、体内にこもった熱のせいで水分を消耗するため、いつものどが渇き、冷たいものが大好きな傾向があります。 

 ためこんだ熱は体内に悪影響を及ぼします。身体に炎症を引き起こしやすいいため発熱、のぼせ、目の充血、吹き出もの、発疹、口内炎などのトラブルが現れがち。

 熱が腸を乾燥させるため、便も乾燥して便秘になりがちです。水分が不足するため尿の量も少なく、黄色い濃い尿で、出尽くしていないような残尿感があることも。

 また、怒りっぽくてイライラしやすい傾向もあります。高血圧、肝炎、肝機能障害にも注意したい体質です。