経営 × オフィス

営業部門よりもエラい!?
経営を危うくする人事の特権意識

山口 博
【第3回】 2014年7月15日
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人事マインドではない
ビジネスマインドこそ人事に不可欠

 私は自分のこうした経験を踏まえて、人事でキャリアを築きたいと考えているメンバーに、営業でも、マーケティングでも、カスタマーサポートでもいいから、人事以外のビジネス部門の経験をすることを薦め続けている。しかし、私の考えに共感して、ビジネス部門で経験をしたいと言うメンバーは、せいぜい10人に1人だ。

 残りは、「人事部から他部門へ出るということは、人事でキャリアをつくるために、何の足しにもならない」、「ヘッドハンターは、人事以外のキャリアをマイナスにしかカウントしない」、はたまた、「山口さんは、私を追い出したいのですか!(キッ)」という反応を示す。

 これからますます人事部は、ビジネス部門と連携して、ビジネス部門のニーズに応じた人事サービスを提供することを求められる。ビジネス部門の経験があり、(人事センス、人事マインドではない)ビジネスセンス、ビジネスマインドを豊かに持つ人事担当者が、間違いなく重用される。

 人事がビジネス部門のストッパーになったら、人事が特権意識を振りかざしたら、人事が要塞型のデスク配置をし始めたら、人事部の、そして会社の凋落の兆しであると考えなければならない。

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山口 博

やまぐち・ひろし/慶應義塾大学法学部政治学科卒(サンパウロ大学法学部留学)、長野県上田市出身。国内外金融・IT・製造業企業で人材開発部長、人事本部長歴任後、PwC/KPMGコンサルティング各ディレクターを経て、現在、株式会社リブ・コンサルティング人事部長兼組織開発コンサルティング事業部長。横浜国立大学大学院非常勤講師(2013年)、日本ナレッジ・マネジメント学会会員。近著に『チームを動かすファシリテーションのドリル』(扶桑社、2016年3月)がある。

 


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