米国では死亡事例も!
健康になるためのサプリで命を落としかねない
食品と名前がついているなら飲んでも別に体に害はないでしょ、そう思われるのが普通かもしれません。しかし、私は何があってもサプリメントは飲みません。なぜなら、サプリメントは医薬品ではないにもかかわらず、未知の副作用が出る可能性があるからです。
サプリメントで副作用。
健康のために飲んでいるはずのものが、です。有名なところでは、1990年頃にアメリカで発生したL-トリプトファンのサプリメントによる多数の死亡事例があります。これはL-トリプトファンのサプリメントを服用した人が好酸球増多筋痛症候群という病気で亡くなり、アメリカの厚生労働省に当たる食品医薬品局(FDA)が大規模な調査研究を実施しました。また、他の大規模な調査で、ビタミンEやβカロチンなどは多量に摂取すると体に悪影響が出ることも明らかになっています。L-トリプトファンにしてもビタミンE、βカロチンにしても、事例が報告されるまでは、体に必要な栄養だとうたわれていたものです。それが一転、事例が報告されるや否や体に有害である、と評価されたのです。
サプリメントだけでなく、健康食品に関しての情報は現時点での評価です。摂取したり服用を続けた将来にどのような副作用が起こるかは不明です。また、先ほども申し上げたとおり、サプリメントを含む”自称”健康食品の類いは、溢れるほど世の中に出回っています。粗悪な品質のものや十分な副作用に関する評価がないものもあることは否めません。
特に、持病をお持ちの方で医薬品を服用している方は、健康食品やサプリメントの飲み合わせで、医薬品の効果が落ちたり、逆に強く出過ぎたりすることも考えられます。服用する際は必ず主治医と相談してください。
「たかがサプリ、されどサプリ」。甘く見ると大変なことになるかもしれないのです。
(この内容は、『なぜ、一流の人は「疲れ」を翌日に持ち越さないのか』より抜粋)
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