トクホや栄養機能食品は
どうやって決められているのか
ここで簡単に、特定保健用食品と栄養機能食品の説明をしましょう。
まず、トクホは人が万歳しているマークで有名です。これは、個々の製品ごとに消費者庁長官の許可を受けており、効果を表示することのできる食品です。他の食品と違うのは、体のいろいろな機能に影響を与える成分を含んでいるため、血圧やコレステロール値などを正常に保つことを助けたりします。
トクホを取得するために企業は国に科学的根拠を示して、有効性や安全性の審査を受けています。端的に言うと、ある特定の健康への効果が科学的に証明されている食品です。ただし、医薬品とは違いますので、病気の治療のために使用するものではないことにご注意ください。
次に、栄養機能食品とは、何らかの理由で1日に必要な栄養成分をとれない方が栄養成分の補給を主な目的として摂取する食品です。ちなみにトクホのようにマークはありません。食事から必要な栄養素を十分とることができない場合の補助的な食品です。栄養機能食品は、トクホと同じ「保健機能食品」という制度に位置づけられていますが、トクホとは違い、個別に消費者庁長官の許可を受けている食品ではありません。国が定めた基準に適合していれば企業が各々の責任で「栄養機能食品」と表示できるのです。
サプリメントのうちで栄養機能食品として許可を受けているのは、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、葉酸のビタミン12種類と、カルシウム、亜鉛、銅、マグネシウム、鉄のミネラル5種類です。それ以外のサプリメントは、一般の健康食品に分類されます。