心理学者・アドラーの教えをわかりやすく説いた『嫌われる勇気』が大きな話題になっている。一方、お笑いの世界でも近年、嫌われ芸人たちが大活躍している。ゲスすぎる、ナルシスト、文化人気取り……色々なタイプの嫌われ芸人が、世間に後ろ指を指されながらも力強く芸能界をサバイブしている。どうすれば我々も「嫌われる勇気」を持つことができるのか? 彼らの生きざまからそれを学んでみよう!
総合エンタテイメント雑誌『FLASHスペシャル2014盛夏号』とのコラボ企画である本連載の第1回は、炎上を恐れない人気沸騰中の最強ゲス芸人、ウーマンラッシュアワーの村本大輔さん。
目先の好感度より、
面白いことが大事
炎上を恐れない人気沸騰中の最強ゲス芸人。1980年生まれ。福井県出身。2008年、中川パラダイスと「ウーマンラッシュアワー」を結成。「THE MANZAI 2013」優勝。ファンに手を出していると公言するゲスキャラで注目を集めている。
僕が実際世間にどのくらい嫌われているかというと、よくわからないですね。確かに嫌いと言われることは多いですけど、めっちゃ好きだと言われることもたくさんある。はっきりと賛否両論が分かれるんです。
僕は誰かにとっての毒か薬になればいいと思ってるので、嫌われてもべつに気にしないですね。嫌われていることで面白いならそれでいいし、嫌われて面白くないならそれはイヤやし。芸人ですから、面白いか面白くないかのほうが大事だと思いますね。
僕を気持ち悪いと言う女は
想像力が足りないんです
ゲスな自分をどんどん押し出すようになったのにはきっかけがあるんです。それは、大阪で芸人をやっていたときのこと。当時の僕は今よりも格好つけていて、女性関係のことをお客さんの前であんまり言わなかったんです。するとあるとき、僕がラブホテルの前で女のコを必死で口説いているところを芸人仲間に目撃されて、そのことを舞台でバラされたんです。それを聞いてお客さんはドン引き。でも、そこで「ちょっと待てよ?」と思ったんです。